馬場家住宅 松本市の南部、内田地区のほぼ中央に位置しています。標高は690mで、眼下に松本平が広がり、北アルプス連峰を遠望できる豊かな自然に囲まれています。約1万3千uの広い敷地の西側に建つ豪壮な表門を入ると、整った意匠を持つ主屋があります。奥手には重厚な造りの文庫蔵、奥蔵、隠居屋が建ち並んでいます。中門の奥手は坪庭で、静かにたたずむ茶室が望めます。
主屋・表門
棟の正面に「雀おどし」と呼ばれる棟飾りを付けた、長野県西南部に分布する本棟造りと呼ばれる民家の典型的な様式です。規模は間口九間、奥行七間で、正面中央南寄に式台、東南に一間幅の畳廊下(イリカワ)をもつザシキを備えるなど家格ふさわしい整った意匠を持っています。
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